素人も楽しめる「?」なマグリット展

2015.7.16 13:37

「マグリット展」の会場風景

(写真5枚)

20世紀を代表する美術家ルネ・マグリットの大回顧展が7月11日から「京都市美術館」(京都市左京区)で開催されています。東京展では、13年ぶりの本格的な回顧展とあって34万3000人が来場。ファンはもちろん、アートってよくわからないという人でも楽しめる展覧会として注目を集めています。その理由は、マグリットの作品に詰まった「?」な世界!

マグリットの作品といえば、一枚の絵の中に同時に昼と夜を描いていたり、空に浮かぶはずのない岩が空中に浮いていたり・・・石、木、空、鳥、りんごといった身近なモチーフを使って、ありえない風景を描いた不思議な絵が特徴。さらに、それらのタイトルが絵とまるで結びつかないので、ますます「?」が増えていきます。

鼻が一面に大きく描かれた絵は《占い》、白い雲が浮かぶ空の絵は《呪い》、荒れた海に青空を切り抜いた鳥が描かれた絵には《大家族》といったタイトルが付けられていて、なんでマグリットはこのタイトルをつけたのだろう・・・? と立ち止まって考えずにはいられません。これは本当に鼻なのだろうか、そもそも鼻ってなんだっけ・・・と当たり前に思っていたものに対して新たな視点で考えさせられる、これがマグリットの魅力のひとつです。

「マグリット展」の会場風景
「マグリット展」の会場風景

「たとえば彼の作品を見て、自分なりにタイトルをつけて友だち同士で言い合ってみると、それぞれまったく違うイメージを抱いていることがわかりますよ。マグリットの作品を自分流に解釈してほしい。それをマグリットは望んでいると思います」と京都市美術館学芸課長の尾崎眞人さん。どうやらマグリット本人も、自身の作品についてはあまり語らなかったようで、何を意味するかは重要でなかったといいます。「?」こそ、マグリットの真骨頂。その「?」の数だけ新たな発見と面白さがあるんです。

本展はマグリットの画家人生が年代順に構成され、2009年にベルギー・ブリュッセルに開館した「マグリット美術館」の全面協力により約130点が出品、京都展では東京になかったものも。《ゴルゴンダ》《恋人たち》《ピレネーの城》といった代表作は、教科書で見たことがあるかもしれません。「?」満載、クイズ感覚で楽しめるマグリットの世界にぜひ友だち、カップル、家族で訪れてみて。

『マグリット展』

期間:2015年7月11日(土)〜10月12日(月・祝)・月曜休 ※7/20、9/21、10/12は開館
時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで) ※9/19、20は20:00まで
会場:京都市美術館(京都市左京区岡崎円勝寺町124 岡崎公園内)
料金:一般1,600円、高校・大学生1,100円、小中学生600円
電話:050-5542-8600(ハローダイヤル)

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