優雅な午後のひと時を象徴するデザート・アフタヌーンティー（もしくはハイティー）が関西で進化しています。三段重ねの専用スタンドに盛られた、スコーン、スイーツなど甘いもの、サンドイッチなどのセイヴォリー（塩っ気のあるメニュー、お口直し的な存在）を、ポットの紅茶をいただくという伝統的なスタイルなだけに、やはり少なからず内容は似てくるもの。そこで、各店は試行錯誤。コラボしたり、趣向を変えたりと、ほかにはないアフタヌーンティーセットが次々と登場しています。

人気の弓削牧場の魅力を詰め込んで
「ザ・リッツ・カールトン大阪」（大阪市北区）の西日本でランキング１位を獲得したアフタヌーンティーが、期間限定のコラボレーション。牛を24時間放牧させ、料理人からも絶大な信頼を得る「弓削牧場」の乳製品を、全メニューに使用。フレッシュな生チーズ・フロマージュ・フレを添えたシフォンケーキ、弓削ミルクのジェラート、スコーンにはカマンベールチーズを合わせて、魅力を最大限に。弓削牧場ファンも多く人気のため、期間を延長！　3,900円（サービス料別）

子どもが喜ぶ、かわいいビジュアル！
「神戸ベイシェラトン」（神戸市東灘区）では、ロビーラウンジには子どもがおもちゃで遊べる｢キッズスペース｣、家族向けのアメニティをスタンバイしたファミリールームが完成し、家族ユースにぴったりなホテルへと昨年からシフト。大人用のアフタヌーンティセットもありますが、珍しい子ども向けのセットが登場。見た目もかわいらしいひと口サイズのスイーツが色とりどり並び、女子小学生の心をつかんでいるとか。家族でのティータイムを楽しんでみては？　1,544円。

あこがれのピエール・エルメ・パリ
「ザ・リッツ・カールトン京都」（京都市中京区）は、エルメ氏のスコーン、ケーキ、マカロンに加え、ホテルのシェフが担当するフォアグラなどのフレンチ食材を使ったセイヴォリーが楽しめるセットを提供。また食器には、ジャン・ルイ・コケーのティーポットやエルキューイのスタンドなど、フランス高級ブランドを使用するこだわりも。エルメ氏のテーマに沿って毎月メニューは変更し、６月はマカロン、７月はアンヴィ（スミレとカシス）を予定。4,500円、6,000円の２種（税サービス料別）

男性のために生まれた満腹ボリューム
アスター婦人がN.Y.社交界で催したアフタヌーンティーの伝統が息づく「セント レジス ホテル 大阪」（大阪市中央区）。大阪では、より男性にも楽しんでもらえるよう、肉をメインとしたガッツリ系のセットを2015年４月からスタート。女性からのオーダーも多く、最近はリクエストに応えてビール飲み放題のセットも登場。ランチ代わりに、ビアガーデン気分にと、様々なシチュエーションに対応し、大好評。4,800円〜（税サービス込、カバーチャージ別途）

気軽なディナー代わりにぴったり！
フルコースやブッフェではなく、もっとカジュアルに食事を楽しめるよう、4月から「大阪マリオット都ホテル」（大阪市阿倍野区）のラウンジ（写真）とバーに登場したのが『イブニングハイティー』。最初の1杯はシャンパンを、2杯目はビールやワインはもちろんのことラウンジではロンネフェルトの紅茶などから選べるという自由さが魅力。メインとしてはパスタ（カルボナーラor本日のパスタ）、アペタイザー代わりの季節の１品が二段重ねのトレイに。フルーツの盛り合わせ付き。5,500円