鈴木京香「本当にお母さんの目に・・・」

2015.5.19 20:35

主人公・田村ミツを演じた鈴木京香

(写真2枚)

発表から45年余り、小学生の国語の教科書に採用されてきた児童文学作家・大川悦生による『おかあさんの木』。その15ページほどの戦争童話を原作とした映画(同タイトル)が6月6日に公開される。それに先立ち、主演の鈴木京香、監督の磯村一路が大阪市内で実施された特別試写会に登場。舞台挨拶をおこなった。

本作は、7人の息子を次々と兵隊にとられ、そのたびに桐の木を植えて、息子たちの無事を祈る母の物語。主人公・田村ミツを演じた鈴木京香は、「なんだか不思議なんですが、一郎から末っ子まで、それぞれ違う気持ちで子どもたちに接することができたので、私にとっても大きな発見であり、喜びでした」とコメント。

一方、『がんばっていきまっしょい』『解夏』などを手掛けてきた磯村監督は冒頭から「わたし、大阪の舞台挨拶が苦手なんです。話がおもんないんですわ(苦笑)。どうかご勘弁ください」と恐縮気味。鈴木の演技について、「京香さんがもう、おかあさんになりきっていたので、余計なことは言わない方がいいなと。子どもたちが『本当におかあさんの目だった』と言ってましたね」と絶賛した。

「大阪の舞台挨拶が苦手」とは磯村一路監督(右)
「大阪の舞台挨拶が苦手」とは磯村一路監督(右)

母と息子たちの普遍的な愛を描いた人間ドラマ、鈴木京香は「今の、この平和な時代の素晴らしさ、これを無くしちゃいけないなという気持ちに、ますますなっていただける映画だと思います。家に帰って、当たり前の日常が本当に幸せだってことを話していただけたら」と締めくくった。映画は6月6日から公開される。

映画『おかあさんの木』

2015年6月6日(土)公開
監督:磯村一路
出演:鈴木京香、志田未来、三浦貴大、平岳大、田辺誠一、奈良岡朋子、ほか
配給:東映

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