和久井健の超人気コミックを主演・綾野剛、監督・園子温で実写映画化した『新宿スワン』。その特別試写会が大阪市内で開催され、舞台挨拶がおこなわれた。

歌舞伎町のスカウトマン・白鳥龍彦を演じた綾野は、まず「いいすね、大阪。大好きです」と挨拶。「日本で一番、関西が好きです。やっぱり人が好き。理屈がないじゃないですか、ジメジメしてないカラッとした気持ちよさがありますよね」とべた褒め。

この日登場した綾野、金子、山田をはじめ、本作は山田孝之、沢尻エリカ、伊勢谷友介といった豪華キャストがズラッと名を連ねる。「もう４番バッターばっかりなんですよ。ややこしいのばっか。僕が一番まともで。伊勢谷さんはもう、かっこいいです。で、もはや山田孝之がアウトなんで。（ポスターを指さして）この表情がもうヤバイ。この映画、山田孝之で『ＰＧ１２』になってるんで（笑）」と、龍彦のライバル・秀吉を演じた山田との仲の良さをうかがわせた。
※ＰＧ１２＝１２歳未満は保護者の助言・指導が必要という観覧年齢制限

舞台は新宿・歌舞伎町。「最近は壁ドンだとか、そういうものが流行っておりますが、そろそろ刺激的な映像がみなさん、恋しい頃かと思いまして」（綾野）というように、『クローズＺＥＲＯ』シリーズを手掛けてきた山本プロデューサー、そして、鬼才・園子温監督のタッグにして、水商売、風俗、抗争、暴力、すべてを飲み込んで奔走する男たちをリアルに描いた、綾野剛にとっても渾身の１作となっている。公開は５月３０日。